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Windows10へのアップグレードを割と真面目に検討してみた

数ヶ月前から、鬱陶しいことこの上なく頻繁に画面上に現れるようになった、Windows10へのアップグレードを催促する下図の画面。「キャンセル」の選択肢がない(「×」ボタンを押せばキャンセルできるが)のは、PCに余り詳しくない人間が見たら「どっちにしてもアップグレードを選ばなければならないのか・・・」と思わせる可能性が高いと思われ、まるで「○○詐欺」の様相を呈しているようだ。

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しばらく前からは、日付を勝手に指定して「半強制的に」インストールを迫るまでに。今度は「×」ボタンでウインドウを閉じると「OK」と見なされるという驚愕の仕様(てか、MSが定めたガイドラインを自らガン無視しているのはどうかと)。「言うことを聞かないなら無理矢理」って、どんだけ鬼畜なんだと。コレはさすがにあかんだろ・・・・
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その余りのやりたい放題ぶりに、世間からの非難囂々、ついには国会の場でも(まあ、こっちは選挙に向けた「点数稼ぎ」だろうけど)問題視されているWindows10への無償アップグレードだが、マイクロソフト(MS)のやり方はともかくとして、最新のOSが「無償」で手に入るのは、あながち悪い話でもない。現時点で比較的人気の高いWindows7も、遅くとも2020年にはサポートが終了する(第6世代Coreプロセッサ搭載機向けは2017年夏まで)ことを考えれば、いずれはOSのアップグレードは必要となる。5年後に1万数千円を支払ってOSを買うか、今「タダで」アップグレードするか、そこは各位の事情等も絡んでくるので一概には言えないが、もし「どうしても今の環境を変えられない(仕事などの都合で)」理由がなければ、無償アップグレードも選択肢として考えるのが賢明だと思う。個人的には今回のMSのやり方を快く思っていないので、決して「ウェルカム」ではないのだが・・・・

ということで、我が家のPCについて、Windows10へのアップグレードについて検討してみた。

我が家で使っているPC(仮想マシンを除く)は、デスクトップPCが2台とノートPCが1台で、ノートPCは元々Windows10がインストールされていたものをダウングレード権を使ってWindows7を入れている物なので、Windows10へは「アップグレード」ではなく「インストールし直し」となるので今回の話からは除外して、デスクトップPC2台を対象として検討することにした。

その結果、解決しなければならない問題は、主に2つあることが分かった。

まず一つは、リモートコントロールの問題。
現状は「リモートデスクトップ」をメインに使っているが、リモートデスクトップでは行えない処理が若干存在する(例えばDVD、Blu-rayへの書き込みなど)。そういった場合はシマンテック社の「pcAnywhere」を使っている(リモートデスクトップが実際のデスクトップをそのままクライアントに転送している訳ではないのに対して、こちらはデスクトップの画面を直接転送している)が、以前Windows10のPCを使う機会があってpcAnywhereをインストールしてみたら動作しなかった。では最新版のpcAnywhereを導入すればいいのでは?と思われるかもしれないが、残念ながらpcAnywhereは既に開発を終了していて、今手元にあるバージョンが最新かつ最終バージョンとなる。なのでWindows10でpcAnywhereは使えない。本来ならば、直接コンソールを操作すれば済む話なのだが、諸々の事情でデスクトップPCのコンソール前にはバリケードの如く「物」が積み上がっていて、物理的にコンソールにアクセスするのが大変な状況になっている(「断捨離しろよ」というツッコミはなしで)。

もう一つの問題は、「XPモード」が使えなくなる点。
XPモードを必要としている理由は2つあって、1つは今使っているUSB接続のFMラジオチューナーがXPまでしか対応していない点がある。無論、Windows7等に対応したチューナーも世の中には存在するが、値段が高い(そこまでしてどうしても必要とは言い切れない)。なので、今使っているチューナーが使える内はそれで済ませたいと。ぶっちゃけ、こっちはそれほど大した問題ではない。
問題なのはもう一つの理由で、かれこれ15年近く使っているMP3エンコードソフトがXPまでしか対応していない(パッチを当ててようやくXPで使える代物)こと。こちらの用途としては、別のソフトでCDからリッピングした音源を、用途に応じて複数のビットレートに変換するというもので、使い勝手がいいので重宝している。MP3のエンコードソフトはフリーソフトから市販ソフトまで探せばそれなりに見つかるのだが、使い勝手等で満足できるものがなかなか見つからないので、XPモードが使えなくなると非常に困る。

他にも、Office2003が使えなくなる(SQL Serverのデータを書き換えるのにAccess2003の「データページ」を利用していたりする)などの問題はあるが、それらは何とかなりそうな問題なのでそれほど気にしていない。結局、上記2つの問題をクリアしないことにはWindows10へのアップグレードは難しい。とは言え、いずれはWindows10へアップグレードしなければならない日はやってくるので、この機会に問題をクリアしておいた方がいいと思い、代替手段を探すことにした。

まずリモートアクセスの問題は、フリーソフトの「Brynhildr(ブリュンヒルデ)」というソフトが比較的pcAnywhereに近い動きをするらしいことが分かった。これがダメなら最悪は有償の「LAPLINK」あたりを購入するしかないが、できれば余計な出費は避けたい。

次にXPモードの問題は、「VMWare Player」でXPモードを「インポート」出来ることが判明。さらに「ユニティ」という機能を使えば、今のXPモードのようにメニューから直接アプリを起動出来るらしいとのこと。「VMWare Player」ではローカルディスクとのデータ共有も可能なので、MP3ファイルを格納するフォルダだけをホストOSと共有し、XPモードのネットワークを無効化しておけば、理屈的にはウイルス感染の可能性も極めて低くなるはず。

とりあえず目処は立ちそうだということが分かったので、これから順次検証を行っていこうと思う。

つづく。