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スリムタイプLANケーブルのコネクタを付け替えてみた

恥ずかしながら、今回の話は失敗談。

以前、とある作業でLANケーブルが必要となったので、近所の家電量販店でスリムタイプのLANケーブル(Cat6対応)を購入した。で、作業が終わった後は特にそのケーブルは必要なかったので部屋に転がしておいたのだが、最近別件でLANケーブルが必要になってこのケーブルを引っ張り出して来たら、片側のコネクタ近辺が重量物で圧迫されていて、内部で断線してるっぽい挙動を示した(LAN内のPCに対するPingで抜けが少々発生した)ので、圧迫されていた部分から先のケーブルをちょん切ってコネクタを付け替えることにした。

ということで、交換用のコネクタを調達。ケーブルがCat6対応なので、必然的にCat6対応のコネクタを選ぶ訳だが(ちなみに、Cat5e用のコネクタでも使えなくはないが、性能がCat5e相当に落ちる)、Cat5e用のコネクタが10個で400円そこそこなのに対してCat6用のコネクタは10個で1,000円弱。何でこんなに値段の差があるんだと思いつつも、まあ仕方ないなということでCat6用のコネクタ(単線、ヨリ線両用タイプ)を購入した。

で、早速コネクタの交換をすることにした。LANコネクタの交換自体は何度もやっているので、楽勝だと思っていたのだが・・・・

まずはケーブルの不良箇所をケーブルカッターでバッサリとちょん切る。で、ちょん切ったケーブルから芯線を出すために、ケーブルの被膜を剝く。そこまではいつも通りの手順。で、Cat6ケーブルの場合は、ケーブル内部に十字型のセパレーター(「十字フィラー」と呼ばれるもの)が付いているので、芯線の部分の十字フィラーを切り落とす手順が追加される。

話は前後するが、LANケーブルの構造を大雑把に説明すると、被膜で覆われたケーブルの内部には、4対8本の細いケーブル(芯線)が入っている。この芯線の1本1本を両端のコネクタの端子に接続することで通信が可能になる。

話を戻そう。芯線を引っ張り出してみると、通常のLANケーブル(いわゆる「スタンダードタイプ」とか呼ばれているもの)に比べて芯線が極端に細い。どのぐらい細いかというと、

イメージ 1

イメージ 2

写真を2枚載せてみたが、どちらもスタンダードタイプのケーブル(コネクタにカバーが付いていない方)とスリムタイプのケーブル(コネクタにカバーが付いている方)の芯線の状態を写した物になる。見ての通り、スリムタイプのケーブルはスタンダードタイプのケーブルよりも一回りは細い。

一抹の不安を覚えつつも、とりあえず通常の手順でコネクタを付けてみた。コネクタの取り付け自体は、慣れていればそれ程難しい作業ではない。ということで、とりあえずコネクタの取り付けは一応終わったので、導通確認を行うためケーブルの両端をケーブルテスターに接続してテスターを動作させてみると・・・・8つのコネクタの内、2つが完全に接続不良を起こしていた。残りの6本についても、接続が不安定で、明らかに配線不良だと分かった。

おそらく、市販のLANコネクタは通常サイズの芯線に合わせて作られているので、スリムタイプのような極端に細い芯線だとコネクタの端子に芯線が上手く接触しないことがあるのだろうと思う。兎にも角にも、作業は失敗したということだ。スリムタイプLANケーブル用のコネクタという物も探した限りでは見当たらないので、勿体ないがこのケーブルはもう使い物にならない。多分二度と日の目を見ることはないだろう。ま、家電量販店のポイントで購入したケーブル(要はタダ)だったのがせめてもの救いだが・・・

【今回の一連の作業で得た教訓】
特別な理由がない限り、スリムタイプとかフラットタイプのようなケーブルは選ばない方が賢明

おしまい。